2005-03-01から1ヶ月間の記事一覧

一言書きたかっただけなのに思いのほか長くなってしまった。やはり私は文章が下手だ。少し落ち込む。

久しぶりにB’zを聞いていて、『恋心(KOI-GOKORO)』(歌詞)に胸が疼く。 片思いの切なさを通して大人になる事への焦燥と不安を描きながら、ただのリリシズムに陥るのではなく「いま」を生きることの疾走感を描き出す名作だと思う。この歌詞の良さは、リアルタ…

トカトントンにうってつけの日

一晩明けると無職になっていた。 先達て大学の卒業式があった。全体の卒業式は入れ替え制で、幾つかの学部が合同で行うのだけど、私のは午後からだったので古本屋を冷やかしながらぶらぶらとキャンパスへ向かう。 思えば卒業式は小学校以来なので妙にわくわ…

この痛みにきっと意味はない

ペペロンチーノを作るため大蒜と唐辛子を刻んでいると左瞼に痒みを覚えたので、刻む手を止め何気なく瞼を擦ったところ僅かに指先が目の粘膜に触れる。次の瞬間、猛烈な熱さが眼球を覆いつくす。中学の頃、友人と賭けをして負け、目の下に塗られたキンカン*1…

ひたすら狂喜。ただただ乱舞。日本語collapse。

私は好きなものについて冷静に語る事ができない性質なのだけど、冷静に語ることができなければ、それが好きなものかといえば勿論そんなわけはなく、でもこの場合、冷静に語ることができるならば、それは好きなものではないとはいえるわけで、ええと、今、私…

?????

夏目漱石『倫敦塔』が英訳されるらしい。それ自体は別に驚かないし、へえそうなんだくらいに思っていたら、え? 一緒に山田風太郎『黄色い下宿人』が収録される? ????? 何故? いや何故も何も、いや、やっぱり何故? 詳しくはこちらを参照の事。 ⇒http…

掃除に始まり掃除に終わる一日。

毎年この時期になると寄ると触ると、やれ、紫蘇茶が良いの、甜茶が効くの、このマスクが良いのと、わいわいがやがや賑やかしく、でもそこに私が加わろうとするや否や、ぴたりと会話が止まり皆の冷たい視線。言われる言葉は決まって一つ。 「だってあんた花粉…

Honaloochie Boogie yeah 青春は長いな

見終わった後、すぐに感想を喋り合いたくなるような芝居や映画というのは間違いなくあって、それはそれで本当にとても楽しいし、何人かでわいわいと喋っていると、人の感覚が見えるような時もあり中々に興味深いのだけど、でもそれは見たものの質や、見たと…

ただだらだらと伸びる髪、さらにビートは強くなる

満員電車の中で席に座り本を読んでいたら突然「きゅゆるるるぽぽーん」という音が脳裏に浮かぶ。静かに口の中で転がしてみると良い音だったので声にだしてみたいと思うも、さすがにまずいかと我慢していたら、すればするほど強くその言葉を意識してしまい、…

読書

過日古本屋で薄田泣菫『茶話』を見つけたので買って読んでみる。今日のいわゆるコラムの嚆矢らしいのだけど「お茶を飲みながら世間話をするような気持ちで」有名人の逸話逸聞、政治や社会風俗などのこぼれ話を新聞連載したもので、本書はそれを一冊にまとめ…

慣れない事はするもんじゃない

早寝したら早起きしてしまった。まだ外は暗いがカラスが鳴き始めた。

読書

山田風太郎『魔軍の通過』を読み終わる。 山風ショック。 読書中つねに頭の中心が熱を持ったようになり、読了後、虚脱と陶然がないまぜになったような精神状態に陥る。この読後感は一体何なのだろうかとしばし考え込む。いや「考え込む」というと、まるで自…

鍋は鏡であり、豚が鏡を覗き込んでもサヴァランが覗き返すわけではない

お腹が減ったので何か食べようと冷蔵庫を漁るも何も発見されず、しかたなく野菜貯蔵庫(別名ダンボール箱)を探すと朽ちかけた大蒜が一株ころがっていた。ペペロンチーノでも作ろうかと思案するも面倒になり、熱したスキレットに大蒜を丸ごと入れて蓋をする。…

祝!恩田陸『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞受賞

本屋に立ち寄ると、以前から気になっていた三浦しをん『格闘する者に○』が文庫落ちしていたので、パラパラと立ち読みし、購入検討と思いながら店を出て古本屋を冷やかしていたところ、店先の平台にハードカバー版が100円であるのを見つけてしまう。この僥…

読書

白洲正子を読んでいてこんな文章を見つける。 以下、小林秀雄との出会いについて、インタビュアーの質問に対する答え。 ―小林さんとは、"青山学院"*1入学以前からのお付き合いですね。……戦後、小林さんがここ(町田市の白洲邸)をお訪ねになったのが初めてと…

部屋が魚臭い

昨日、美味しそうな大根が安かったのでぶり大根でも作ろうかと、ぶりのあら共々購入。輪切りにした大根を下湯でしている間に、ぶりに塩をしてしばらく置き、熱湯をかけて臭みを抜き、流水で血合いや鱗などを取り除き下準備をしておく。大根が柔らかくなった…

読書

松岡正剛『花鳥風月の科学』を読んでいたら面白い記述があった*1。 「眠り」と「夢」とはなにかという話の中で眠りの科学史を粗描し、その中で次のような仮説があったことを紹介している。 1 949年にノーベル生理学賞を受賞したスイスの科学者ヴァルター・ヘ…

むまさうな雪がふうはりふはりかな

妙な静けさの中で眼を覚ます。深々と沈み込んでいるのだけど、どこか遠いところがざわついているような気配。布団から這い出ると肌がぴんと張るような寒気を覚える。吐く息が白い。もしかしてとカーテンをめくると、そくそくと雪が降り積もっていた。寝惚け…

読書

森銃三『新編 明治人物夜話』を読み終わる。 筆者は在野の近世学芸史研究家。明治28年(1895)生まれ、昭和60年(1985)死亡。東京帝国大学史料編纂所、尾張徳川家蓬左文庫などを経て近世の人物研究や随筆を手がける。 本書は明治に生きた人々の姿を、新聞雑誌な…

必要は発明の母。

帰宅したらガスが止まっていたのでとりあえず困ってみた。 料金の払い込みを忘れていたことに気がつく。すでに営業所は閉まっている時間だったので、払い込みに行くのは明日にして一風呂浴びようかと、服を脱ぎ風呂場にいったところでガスが止まっている事を…