ただだらだらと伸びる髪、さらにビートは強くなる


 満員電車の中で席に座り本を読んでいたら突然「きゅゆるるるぽぽーん」という音が脳裏に浮かぶ。静かに口の中で転がしてみると良い音だったので声にだしてみたいと思うも、さすがにまずいかと我慢していたら、すればするほど強くその言葉を意識してしまい、そうこうするうちに物凄い音量で理性の臨界点を突破しそうになったので、呟くだけなら大丈夫かなと思った瞬間、目の前に立っていた男性と眼が合う。さては他心通を得た者かと思ったがすぐに視線は外れた。帰宅してから口にだしてみる。きゅゆるるるぽぽーん。
あー、何か凄い疲れた一日だった。