時運の赴く所、堪え難きを堪え、忍び難きを忍ぶ。
神武以来の経済状況悪化の為、一週間ほど前からやむなく生活の中で一番削りやすい食費を削りながら耐え忍んでいる。朝、昼は置くとして、夕食をどうするかを考える。節約とはいえ私は自分で作って食べる分には美味しくないものを食べるのが嫌なので、出来るだけ美味しくかつ安価でありながら栄養にも思いを馳せた献立を考える。
米があればそれを中心に納豆、その他、のようなバリエーションを考えられるのだけど、現在炊飯器が故障しているためご飯を炊くことができない。一回分のご飯を買うのもばかばかしいので、近所の100円均一の店で購入したパスタ(500g)を中心にして、家に常備してある野菜などを組み合わせ献立を考える。最近肥え始めた我が身もここいらで少し絞ろうかと思いながら、出来るだけヘルシー路線を目指す。
以下、最近の夕食メニュー。 あ、ちなみに計算額は常備していたものの値段は含まない。
- 豚挽肉のトマトソース
- 材料
- 豚挽肉(100g)
- エリンギ(1本)
- 玉ねぎ(半個)
- 大蒜(2かけ)
- ほうれん草(2本)
- トマトの水煮缶(1缶)
・計280円位。
・作り方
中華鍋(家には普通のフライパンが無い)に刻んだ大蒜を入れ、オリーブオイルを多めに注ぎ入れ点火。ごくごく弱めにした火でにんにくの香りを出している間、玉ねぎをみじん切りにして、エリンギを好みの大きさに切り裂き、ほうれん草を3cm位に切っておく。にんにくから香りが出始めたら、豚挽肉を投入し火を強くして肉の色が完全に変わるまで炒め、ついで玉ねぎを投入し適当に炒める。玉ねぎに火が通った頃合いを見計らって少し強めに塩をして、トマトの水煮を投入。10分程煮込み火から下ろす。鍋に湯を沸かし、適当に塩を入れ、パスタを茹でる(本当はソース作りとパスタを茹でるのは同時進行で行いたいのだけど、二口ある家のコンロが一口しか使えなくなっている。電池を入れ替えれば良いのらしいのだけど、面倒くさくて変えていない)。パスタが茹で上がる数秒前にほうれん草を入れ一緒に茹で、笊に上げ湯を切り皿に盛る。ソースを軽く温め直しパスタの上からかけ喰うべし。トマト好きの私は忘我悦楽の境地へ。
- 中華風あんかけパスタ
- 材料
- 豚挽肉(100g)
- エリンギ(1本)
- 玉ねぎ(半個)
- 生姜(親指の先サイズ1かけ)
- ほうれん草(2本)
- 大根(1本の1/10位)
・計280円位。
・作り方
帰りがけトマトの水煮缶を買い忘れたので、しょうがなくスープスパ的な感覚であんかけスパを作ってみる。熱くて口唇を火傷する。
中華鍋を熱し、油を入れ、みじん切りにした生姜を炒め、香りが出たところで豚挽肉を投入し完全に色が変わるまで炒める。歯ごたえを楽しみたかったので大根をサイコロ型に切り、鍋に加える。続いて適当に裂いたエリンギを入れ炒め上げ、塩、胡椒、醤油をして鶏ガラスープの素を溶いたお湯を加え、軽く煮て火から下ろしておく。前日と同じようにパスタとほうれん草を茹で上げ、皿に盛っておく。ソースを温め直し、片栗粉でとろみを付けパスタの上からかける。食す。もちもちとしたパスタの食感とシャキシャキした大根の食感の妙、といいたいが、うーん、微妙。決して不味くはない。不味くはないのだが、如何せん味が薄い。もう少し濃いめに味をつければよかった。敗因は味見の段階にあったようである。ご飯のおかずとして考えれば丁度良かったと思うのだけど、麺の水分をちゃんと切らなかったのか、あえた時に味が薄まってしまったようだ。求むリベンジ。
食後、このソースに甜麺醤か赤味噌を加えて、炸醤麺ぽくしても美味しいような気がしたけど、きっと気の迷いだと思う。
・デザート
グレープフルーツ(1個)
- 野菜多めパスタ
- 材料
- キャベツ(1/8個)
- じゃがいも(1個)
- ほうれん草(1本)
- こんにゃく(100g)
- 大蒜(2かけ)
・計245円位。
・作り方
こんにゃくを塩で揉み、軽く茹で上げ臭みを抜いておく。
鍋に湯を沸かし、強めに塩を入れパスタを茹で始める。同時にざく切りにしたキャベツ、薄く切ったジャガイモも投入。パスタが茹で上がる頃合いにざく切りにしたほうれん草、臭みを抜いたこんにゃくを入れ皆一緒に茹で上げる。続いて、大蒜をみじん切りにし、中華鍋に投入。オリーブオイルを注ぎ入れ、ごくごく弱火で熱し、油に香りを移す。良い加減に大蒜が色づいたところに、お玉一杯分くらいのパスタのゆで汁を入れ、油を乳化させ、そこに茹で上げたパスタを入れ、火を止めてあえる。ヘルシースパ。なかなか満腹感がある。茹でた鶏肉とか合うかも。
・デザート
林檎(1個) ヨーグルト(300g)
何かが決定的に足りていないような気もするのだけど、栄養的にどうなのかしらん。